ビルやマンション、工場や商業施設など多くの建物で使われている鉄骨
鉄骨とは、柱や梁に使用される非常に強度のある鋼材です。
6mmを超える厚さを持った重量鉄骨や、6mm以下の軽量鉄骨等様々あります。
重量鉄骨は大きな力に耐えられるだけの耐久力があり、地震時の安全性に優れています。
高層ビルやマンションの建設時には、まずは基礎の上にこの鉄骨を組み上げ溶接していき、鉄筋やコンクリートで補強ししなやかさと強度、防音性に優れた建物ができあがっていきます。
鉄骨の形を加工し、現場に送り出すのが当社の仕事です
私達の仕事は、それぞれの建設物の設計図に合わせて必要な形に鉄骨を加工し、現場まで運輸する事です。建築デザインに多種多様化に伴い、どんどん必要な鉄骨も変化しつつあります。当社では、そういった時代の流れに合わせていく為に、自社工場内には常に最新鋭の鉄骨加工機を取り揃え、機械を扱う社員一人ひとりが鉄骨加工のエキスパートとしての技術を身に付けられる環境を促し、お客様のニーズに100%応えられる会社として誠実に、確実な業務に従事しております。
鉄骨工事の作業の流れ
設計
設計図書を基に、工作図と製作要領書の作成を行います。
工作図は鉄骨製作において大変重要な工程であり、原寸作業や建て方の指示書としての役割も担う物になります。
設計図の作成後、材料の手配を行い、加工作業の準備を進めます。
加工
設計図及び原寸作業で集められた情報を基に鋼材の加工を行います。
加工前に仕入れた材料の検査を行い、問題なく使える鋼材なのか確認を行います。
その後、切断加工・孔開け加工・開先加工等で鉄骨を加工していきます。
組立
加工された鋼材を組み立て作業を進めていきます。
出来る限り各種の治具を利用し、部材同士の位置を保ちながら、溶接による変形を限り無く少なくする為に、適当な逆歪みや拘束を加えていきます。
また、溶接による収縮量も考慮しながら、出来上がりの寸法形状に狂いが無いように作業を行っていきます。
溶接
構造上主要な部材と接合部の溶接作業を行います。
溶接には、被覆アーク溶接やガスシールドアーク溶接といった様々な溶接方法があり、ロボットによる溶接も可能です。
使用される鋼材の種類や機械的性質、溶接性に合わせて、継手形式、溶接姿勢、作業環境、作業能率、継手の品質を考慮しながら、適切な方法で溶接を行います。
また、溶接時には適合する溶接機種・溶接材料を選定し、溶接施工条を満足させる必要があります。
錆止め塗装
長期間防錆効果を与える為に、錆止め塗装を行います。
鉄骨が使用される場所が屋内なのか屋外なのか、海沿いの地域なのか、プラント工場等の施設内なのか、といった使用状況に合わせて塗料を選定し、必要な作業を行っていきます。
搬入作業
完成した製品を大型トラックで現場まで運搬し、搬入作業を行い、現場の職人さん達に作業を引継ぎます。